防衛省 「イージスアショア」の配備を停止

陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の山口県秋田県への配備計画をめぐり、河野防衛相は15日午後5時半すぎ、防衛省内で記者会見し「コストや期間に鑑み、配備に関するプロセスを停止する」と表明しました。防衛省の発表文は以下のとおりです。


1、事実関係

〇 むつみ演習場への配備については、2018年(平成30年)8月以降、地元に対して、それまでの米側との協議を踏まえ、迎撃ミサイル(SM-3)の飛翔経路をコントロールし、ブースターをむつみ演習場内に落下させるための措置をしっかり講じる旨、説明してきた。秋田についても、同年8月以降、新屋演習場の場合、ブースターは海に落下する旨、説明してきた。


〇 しかしながら、その後、引き続き米側との協議を行い、検討を進めてきた結果、本年5月下旬、SM-3の飛翔経路をコントロールし、演習場内又は海上に確実に落下させるためには、ソフトウェアのみならず、ハードウェアを含め、システム全体の大幅な改修が必要となり、相当のコストと期間を要することが判明した。


2、今後の対応

防衛省としては、この追加のコスト及び期間に鑑み、イージス・アショアの配備に関するプロセスを停止する。


〇 今後の対応については、先ずは、防衛省として、地元の皆様にお詫びとご説明を申し上げ、国家安全保障会議に今般の状況を報告の上、その議論を踏まえて検討して参りたい。


#イージスアショア